「神の値段」

吾輩はペン哲人である。前回の「がむしゃら5000キロ」が『古くて見つからない』と、苦情が来てしまったので(汗)、2冊目は本箱の中から比較的新し目の本を選んだのであーる。

 

一色さゆり著 「神の値段」

宝島文庫 平成29年1月25日 発行

 

普段ミステリーは読まないのだが、思わずタイトル買いしてしまった本。「第14回このミステリーがすごい大賞」受賞のアートミステリー。

いやー、面白かった。スリリングな展開で、一気に読んだ。神様(アーティスト)の値段がどう決まっていくか、わかった気がする。

現代美術はどちらかというと苦手だったのだが、知り合いになった女性元画廊オーナーとポンピドゥーセンターへ一緒に行く機会があり、その時に「現代美術は、どう見たらいいのかわからない」と正直に言ったら、『見てスカッとすればいいのよ』と言われ、それから好きになったのである。いやはや、あれから30年。尊敬する彼女は今 どうしているだろう。

そんなことまで思い出させてくれた本である。